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ヘルペス脳症

ヘルペス脳炎は、重い急性脳炎として知られています。

ヘルペス脳炎は単純ヘルペスウイルス(HSV、主にHSV1型)が原因で起こります。

HSVが神経にそって中枢神経系に達し、
大脳にある側頭葉や大脳辺縁系にたどりつきます。

そこでHSVが側頭葉や大脳辺縁系に感染し、
周辺の組織を壊死させることで、脳炎というかたちで発症します。

HSVが中枢神経に移行する経路は、
上気道感染から嗅神経を介してのルート、
血行性ルート、感染した神経節からのルートの
3種類が考えられています。

発症はどの年齢にもおこりうるが、2つのピークがあります。

6ヶ月~3歳まではHSV1型の初感染が関与し、
免疫力が低下した50~60代では
HSVの再活性化が関与するとされています。

一方、新生児期のヘルペス脳炎では
HSV2型によって発症する例もあります。

ヘルペス脳炎患者のウイルスDNAの局在をみると、
1歳以上の年長児のヘルペス脳炎では
髄液中からしかHSV DNAが検出されないのに対して、
新生児期のヘルペス脳炎では髄液中のみならず、
血清中からもHSV DNAが検出されます。

ヘルペス脳炎が怖い理由はその致命率にあります。
ヘルペス脳炎はウイルスによる脳炎の60%以上をしめ、
脳炎全体の10~20%をしめます。

抗ウイルス薬が開発されるまで、
日本おける小児のヘルペス脳炎の致命率は70~80%、
成人のヘルペス脳炎においても30%の致命率であると報告されていました。

抗ウイルス薬のアシクロビルなどが開発され、
現在は多くの子供が助かるようになりました。

しかしいまだに、3分の1の割合において
重度の後遺症が残るという報告もあります。

早期治療の有無によって、その後の予後を左右する疾患です。

したがって、早期にヘルペス脳炎を発見し、
抗ウイルス薬の投与することが重要になってきます。

ヘルペス脳炎の症状は発熱や頭痛など風邪の症状と似ているので、
これらの症状が続く場合は
早めに病院で検査してもらうことをおすすめします。

早期治療によって、後遺症を予防することができます。


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